ナイトクラブのセキュリティとは
音楽やお酒、出会いといった夜のエンタメ空間になるナイトクラブにおいて、顧客の安全やルールを守って貰う為、業務に取り組む従業員を「セキュリティ」又は「セキュリティスタッフ」と呼びます。
セキュリティは、ナイトクラブでは欠かせない役割となり、セキュリティがいなければ、お客様だけでなく、お店で働くスタッフも安心が出来ません。
何か問題が起きれば直ぐに駆けつけ、そして未然にトラブルを防いでくれるセキュリティの仕事内容について確認していきましょう。
セキュリティの仕事内容
ナイトクラブで働くセキュリティは、普段どの様な仕事を行っているのでしょうか。
・セキュリティチェック
・立哨・巡回
・泥酔者対応
・店内ルールの注意喚起
・トラブル対応
セキュリティチェック
ナイトクラブ内に入るには、エントランスでセキュリティチェックを行ってから通過しなければなりません。
セキュリティチェック
① IDチェック(身分証確認)
② 手荷物チェック
③ ボディチェック
① IDチェック(身分証確認)
多くのナイトクラブのIDチェックには、国から発行された顔写真付きの身分証が必要になり、「運転免許証」や「パスポート」が必要になります。
お酒を提供するので、未成年が来店かれた時に入場を断るのも、セキュリティの役割になるのです。
② 手荷物チェック
エントランスに立つセキュリティは、厳しい手荷物のチェックを行います。
危険物の持ち込み、危険物になりうる物の持ち込み、飲食物の持ち込みは固く禁じています。
飲食物に至っては、店内で販売を行う商品になるので、持ち込みをOKしたら売り上げ下がってしまいます。
この様に、防犯の意図だけでなく、お店の要望も踏まえた業務も行う必要があります。
③ ボディチェック
手荷物チェック同様に、体や衣服の中に危険物を持ち込む場合も想定できます。
男性のお客様には、入念なボディチェックを行うのもセキュリティの仕事になります。
立哨・巡回
クラブ内でのセキュリティ業務を見ていきましょう。
立哨
「立哨」とは、一定の配置に立ち、警備・警戒を行う業務です。
セキュリティが目立つ位置に立っている事で、トラブルの抑止に繋がるのです。
巡回
店内を歩いて回る「巡回」業務もセキュリティの大切な仕事です。
普段と比べて異常や不自然な所がないか、注視をしながら店内を見回ります。
泥酔者対応
ナイトクラブは、泥酔者によるトラブルが多く発生します。
過度な飲酒によって、1人での歩行が困難になったり、他のお客様とのトラブルの原因にもなります。
お店に遊びに来る全ての人が、安心して遊べる空間を作る為には、過度な泥酔に対して注意を行い、場合によっては退店を促さなければならないのです
店内ルールの注意喚起
ナイトクラブは、お店特有のルールがいくつもあります。
例)
・お立ち台に男性は登れない
・フロアでの座り込み禁止
・リストバンドチェック
お客様が分からない決まり事があるので、丁寧な説明と共に注意喚起をしなければなりません。
トラブル対応
クラブ内で起こるトラブルは、全てセキュリティが関与しなければなりません。
・喧嘩対応
・迷惑行為
・会計トラブル
...etc
人が多く行き交いアルコールを提供する飲食店になる為、様々なトラブルが想定されます。
セキュリティが未然に防ぐ事でお客様が安心して遊べるのです。
セキュリティの給料
セキュリティの時給:1300円〜1800円
セキュリティは原則、事前に講習を受けた「警備会社」に所蔵をしている為、各警備会社によって給料の変動はあります。
キャリアや優秀な人材であれば、2000円を超えるセキュリティもいると言う話もあります。
クラブセキュリティの適正
クラブセキュリティに向いている人、また、お店にとって欲しい人材とは、どの様な人なのでしょうか。
セキュリティの適正
① 格闘技経験がある人
② 体格が大きい人
③ コミュニケーション能力が高い人
① 格闘技経験がある人
セキュリティは、いつ如何なるトラブルにも対応しなければなりません。
トラブルの中には、喧嘩や暴れている人を制圧する為に、格闘技の経験を活かす場合も考えられるのです。
格闘技経験者は、クラブセキュリティとして重宝されるでしょう。
② 体格が大きい人
格闘技経験がない場合でも、体格が大きい人は、クラブセキュリティに向いています。
店内に、体の大きいセキュリティが立っているだけで、トラブルの抑止になり、お客様もスタッフも安心出来る空間が作れるのです。
体格に自信のある人は、セキュリティがお勧め出来ます。
③ コミュニケーション能力が高い人
ナイトクラブのセキュリティは、怖いイメージを持たれがちですが、あくまでサービスを提供する接客がメインになります。
相手と話す上で、目を見てハキハキ喋る事だけでなく、相手の気持ちを理解した上で、冷静に物事を伝えられる対話能力が必要なのです。
また、中にはお客様同士のトラブル仲裁も行わなければなりません。
当事者の会話を聞き、トラブル解決の為のトークスキルも大切になるでしょう。
さいごに
他の警備の仕事と異なり、ナイトクラブの業務は、常に想定できないトラブルが多々発生します。
どんな時でも冷静且つ、適切な対応が求められ、大変な仕事内容なのです。
しかし、人の安全を守る仕事は誰かの役に立つ事に繋がるので、非常にやり甲斐がある仕事だと言えるでしょう。