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【未経験】クラブDJになる為に必要な知識とやるべき事 道筋を解説!

クラブDJとは?

DJ(ディスクジョッキー)」とは、音楽を選曲して流し、オーディエンス(観衆)を楽しませる空間作りを行う人を指します。

中でも「クラブDJ」とは、ナイトクラブを拠点にプレイし、流行りの曲やアップテンポな音楽を繋ぎ合わせて会場を盛り上げる役割を担うのです。

また、ただ爆上げの音楽だけを流すのではなく、静かなチルソング等、その場の雰囲気に合わせた選曲が大切になります。

クラブの長い夜を全員に楽しんで貰う為、ストーリー作りを意識しながら、絶え間なく音を奏でるのです。

今回は、DJの仕事内容からクラブDJになるまでの道筋について解説していきます。

DJの種類

そもそもDJと呼ばれる職業には、クラブDJ以外にも幾つか種類があります。

「ラジオDJ」、「バトルDJ」、「ライブDJ」、「ホームDJ」についても触れていきましょう。

ラジオDJ

ラジオ番組で司会進行を努めながら音楽を選曲する人です。
トーク力は勿論、幅広い知識が必要になります。

バトルDJ

ターンテーブルという機材を楽器の様に扱い、スクラッチやジャグリングなどの技術を競うDJです。
ターンテーブリストとも呼ばれ、高い技術力が問われるのです。

ライブDJ

歌手やラッパーのLIVEをサポートするDJです。
アーティストを引き立たせる為に、音楽の間奏中にスクラッチを入れたり、舞台転換中にDJパフォーマンスをして場を盛り上げます。

ホームDJ

自分の家でDJを行う人を指します。
YouTubeやTikTokなどのオンラインコンテンツを利用して世界に向けて配信を行ったりします。

クラブDJがやっている事

クラブDJは、音楽が途切れない様に曲を流し続ければ良い訳ではありません。

クラブDJがターンテーブルに向かって何をしているのかを理解しましょう。

クラブDJが行う3つの事

① 選曲
② ミックス(ミキシング)
③ スクラッチ

① 選曲

先ず初めは、何の音楽を流すか「選曲」を考えます。

勿論、自分が好きな曲だけを流せば良い訳ではなく、フロアの表情を見ながら音楽を選んでいくのです。

1人に向けてではなく、不特定多数の顧客が満足する音を選ばなければならないので、難しい作業と言えるでしょう。

② ミックス(ミキシング)

次は、ターンテーブルを使い、曲と曲の境目を繋ぎ合わせる「ミックス」です。

別名で「ミキシング」と呼ばれ、テンポ(BPM)が異なる曲を同じ早さに合わせる作業なのです。

ミックスの繋ぎ方は大きく2種類あり、流れている曲を途中で切り、別の曲へと切り換える「カットイン」、そして、複数の曲を長い時間を掛けて切り換える「ロングミックス」があります。

③ スクラッチ

最後は、既存の曲から新しい音を生みだす「スクラッチ」です。

ターンテーブルに乗せたレコードをこすると、ノイズの様な独特な音色が響き渡り、音にアクセントが加えられます。

スクラッチは、DJの技術が最も表現される場面ですが、クラブの顧客は踊る事を目的にしているので、多少取り入れる程度が心地良いでしょう。

クラブDJになるには?

クラブDJになる為には、「実力を身に付ける」事、そして、「コネクションを作る」必要があります。

DJとしての実力を身に付ける

先ずは、クラブDJになる上で最低限の実力を身に付けなければなりません。

・DJ機材や音響システムの取り扱い
・拍、小節、BPMの基礎知識の理解
・カットインとロングミックスの繋ぎ方
・音楽ジャンルやトレンドの情報収集

DJとしての基礎知識や技術を身に付けなければDJブースに立つ事は出来ません。

クラブDJとしての実力を身に付ける為には、大きく2つの方法があります。

① 独学でDJを覚える

1つ目は、独学でDJの技術を学ぶ事です。

昨今では、YouTube等の動画共有サービスが普及し、プロのDJが基礎知識や機材の使い方を教えてくれる動画が増えました。

無料且つ、簡易的にレッスンが受けられるのは、現代ならではの手法と言えるでしょう。

しかし、自分が分からない箇所を直ぐに聞けない点や自身で機材を準備しなければならないのでデメリットも考えられるでしょう。

② DJスクールに通う

2つ目の方法は、DJスクールに通ってプロの講師から直接レッスンを受ける事です。

専属の講師が受講者のレベルに合わせて教えてくれるので、独学で学ぶよりも実力が付きやすいメリットがあります。

また、機材を事前に準備してくれたり、現役のクラブDJが講師を勤めているスクールもあり、卒業後のコネクションが作れる可能性もあります。

その反面で、毎月発生する受講料や通学する迄の交通費が掛かるデメリットも考えられます。

コネクションを作る

クラブDJとしての実力を身に付けた次は、「オーガナイザー」とのコネクション作りに専念しましょう。

クラブDJの求人は少なく、オーガナイザーが各クラブにDJの斡旋を行っている事が基本です。

オーガナイザーとの繋がりを持つ為に、足繁く好みのクラブに通い詰める所から始めるのです。

現場で回しているDJと積極的にコミュニケーションを取り、仲良くなったら自分もやりたい意思を伝えるのです。

その熱意が伝われば、オーガナイザーを紹介してくれるかも知れません。

自身が良い顧客となって来店を積み重ね、クラブとの信頼関係を構築していきましょう。

クラブDJの収入は?

クラブDJの年収は、100万〜200万円程度だと言われています。

DJだけで生計を立てるのは難しく、他に仕事を掛け持ちで行っている場合が殆どです。

また、クラブDJは、人を沢山呼べてこそ"商品価値"が高くなるので、駆け出しの新人は雀の涙程度の報酬しか貰えない場合もあります。

自身に集客力があるか広い人脈が無ければ、クラブDJだけで生計を立てるのは、厳しい世界だと言えるでしょう。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

クラブDJは、実力とコネクションを作れば意外と簡単にデビュー出来ます。

しかし、クラブDJはなってからが大変です。

イベントの集客は勿論、クラブDJとしてデビューしてからも自身の知識と技術を高めていかなければいけないからです。

未経験からクラブDJを目指すのであれば、相当な覚悟が必要になるでしょう。

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