ナイトクラブのスタッフ業務
ナイトクラブは、お酒や音楽といった夜のエンターテイメントを味わえる空間です。
そこで働くクラブスタッフ達は、普段どの様な仕事を行い、どの様な役割があるのでしょうか。
今回は、クラブスタッフの仕事内容や働く上でのメリット、デメリットについて詳しく話していきます。
クラブスタッフの仕事内容
ナイトクラブで働く人は、セクションと言われる、それぞれの部門に分かれて仕事を行います。
主に、7つに分けられる各セクションの特徴を見ていきましょう。
セクション
① ホールスタッフ
② クリーンスタッフ
③ バーテンダー
④ フロントスタッフ
⑤ エントランススタッフ
⑥ エスコートスタッフ
⑦ セキュリティスタッフ
① ホールスタッフ
「ホールスタッフ」とは、店内でお客様に対するサービスや案内業務行うスタッフを指します。
クラブスタッフと言えばホールスタッフ!という程、人数が当て込まれるのもこのセクションになるのです。
・基本業務
ドリンクやフードを運んだり、その他お客さんからの質疑応答に答えて案内をする業務
・VIPサービス
VIPシートを取られたお客さんに対して、シャンパンを注いだり、注文を受ける業務
・顧客との関係値づくり
お客さんと仲良くなって、リピートに繋げる接客業務
上記を中心に、店内での接客に関わる全ての事を行います。
② クリーンスタッフ
店内の美観を保つ為に、清掃を専門に行う人を「クリーンスタッフ」と言います。
・飲み終えたグラスの回収
・灰皿交換
・ゴミ拾い
・トイレ清掃
・お皿やグラス洗い
ナイトクラブでは、常に店内を綺麗に保つ事が理想となります。
しかし、多くの人が行き交う場にもなる為、直ぐに汚れてしまうのも事実なのです。
クリーンスタッフは、ナイトクラブにとって無くてはならない存在になるので、他のスタッフとは異なり、時給が高く設定されているお店も多くあります。
③ バーテンダー
お客様から受けたドリンクの注文をバーカウンターから提供するスタッフが「バーテンダー」になります。
ナイトクラブでバーテンダーになる人の多くが初心者の人で、難しい知識が無くてもバーテンダーになる事が出来ます。
しかし、カクテルの種類から作り方、シャンパンやワインの銘柄など、多くの知識を覚える必要がある為、一人前のバーテンダーになるには、長い練習期間が必要になります。
また、大量のお客様の注文を捌く必要があるので、ドリンクをテキパキと作れるスピードも重要になる仕事です。
④ フロントスタッフ
お客様から入場料金を受け取り、店内へ案内を行う仕事が「フロントスタッフ」になります
基本的に通常で入られるお客様は、「先払い」でエントランス料金を払ってから店内に入るのが一般的で、その際に、お金の受け渡しを行うスタッフが、フロントスタッフとなるのです。
また、その他にも店内での落とし物や電話受付を行う場所もフロントになるので、丁寧な言葉遣いが出来るスタッフが好まれます。
⑤ エントランススタッフ
お店の出入り口の管理を行う仕事が「エントランススタッフ」になります。
お客様に、1番最初に対面する場所でもある為、セキュリティスタッフと一緒にIDチェックやボディチェック、VIP席の問い合わせなどを協力して行います。
季節や天候によって、大変な時もありますが、お客様と静かな場所でコミュニケーションが取れる数少ない場所でもあります。
⑥ エスコートスタッフ
VIP顧客を席までスムーズに案内を行うセクションが「エスコートスタッフ」になります。
人混みの多い店内をスムーズに案内する為に、専属のエスコートスタッフを雇うお店もありますが、店舗によってセキュリティスタッフやダンサーがエスコートの役割を担う場合があります。
⑦ セキュリティスタッフ
クラブ内での防犯からトラブルが起きた時の対応を行うのが「セキュリティスタッフ」になります。
様々なトラブルを想定して、未然に防ぐ為にセキュリティスタッフが置かれます。
また、お店によって決められたルールがあるので、お客様にルールを守ってもらう為に、注意を行う役目もあります。
みんなが安心して遊べる様に、ナイトクラブの安全を守る大切な役割を担うのです。
クラブスタッフのお給料
ナイトクラブで働くスタッフ達は、どのくらいのお給料を貰っているのでしょうか。
ナイトクラブのアルバイトの給料
アルバイトの時給:1300円〜1600円
ナイトクラブで働くスタッフは、アルバイトの人がほとんどです。
年齢層も大学生やフリーターなど、20代前半の若い人達が多くなり、昼間に大学や他に仕事を掛け持つWワーカーの人が多くなります。
深夜帯での仕事になるので、比較的に高い時給が設定されており、複数のセクションがこなせるスタッフは更に時給が高くなります。
ナイトクラブの社員の給料
社員の初任給:25万円〜30万円
ナイトクラブは、アルバイトを経験してから社員になる人が多いです。
社会保障やボーナスも付与される場合もあることから、安定面と収入面で、長く働けばメリットがあるのが特徴的です。
クラブスタッフに求められるスキル
クラブスタッフに求められるスキルには、何があるのか見ていきましょう。
コミュニケーション能力
クラブスタッフに1番大切になるのが「コミュニケーション能力」です。
ナイトクラブと言えど、基本は飲食店なので、接客業がメインの仕事です。
お客様に対する言葉遣いは勿論、お客様と距離を縮めて、またこのお店に来たいと思わせられる事が大切になります。
サービス精神
ナイトクラブは、エンターテイメント空間であり、お客様に楽しんで貰う事が最大の目的になります。
・こんなサービスをしたら喜ぶのでは?
・また遊びに来たいと思わせるには?
相手を喜ばせるサービス精神を持つことは、クラブスタッフとして最も大切な考え方になるのです。
英語スキル
必須のスキルではありませんが、英語が話せるスタッフは重宝されます。
ナイトクラブは、日本より海外の方が盛んな事から、来店されるお客様も外国人が多い傾向にあります。
その時に、スムーズな案内やサービスを行う為に英語を話すことが出来れば、顧客満足度も大きく上がります。
流暢な英語が話せなくても、よく聞かれる質問などは、英語で返せるようにすると良いでしょう。
ナイトクラブで働くメリット
ナイトクラブで働くメリットについて確認していきましょう。
・コミュニケーション能力が高くなる
・人脈が広げられる
・単純にお金が稼げる
コミュニケーション能力が高くなる
接客業全般に当てはまりますが、対面で話すことを基本にしたナイトクラブの業務は、トーク力を磨くのに最適な仕事でしょう。
ナイトクラブは、多種多様な人が多く来る為、色々な人の話し方や考え方を学ぶことが出来ます。
特に、話す事に苦手意識を持っている人は、克服するのに打ってつけの仕事かも知れません。
人脈が広げられる
ナイトクラブの接客は、他の飲食店とは少し異なり、お客さんと仲良くなって再来店(リピート)に繋げる目的があります。
仕事の中で、お客さんと仲良くなり、人脈が広げられるクラブスタッフは、お金を稼ぎながらも沢山の人と繋がるチャンスがあるのです。
人脈を増やす事ができれば、将来的に自分のビジネスやプライベートを充実させる事に繋げられるかも知れません。
単純にお金が稼げる
ナイトクラブで働くメリットは、お金が稼げる事です。
日中に働くお仕事に比べて、深夜割増で働くことになるので、時給が高く貰えるのです。
大変な事もありますが、稼げるメリットは外せません。
ナイトクラブで働くデメリット
ナイトクラブで働くと良い事だけではありません。
デメリットについても見ていきましょう。
・体力仕事になる
・不規則な生活リズム
・週末や祝前日に遊べなくなる
体力仕事になる
ナイトクラブのスタッフ業務は、ほとんどが体力仕事になります。
重い荷物やドリンクを運んだり、常に動き回り続けなければならず、尚且つ、深夜帯での活動になるので、慣れるまでが大変な仕事と言えるでしょう。
不規則な生活リズム
夜に働くナイトクラブは、自身のコンディションを整える事が難しくなります。
昼夜逆転の生活が上手くいかず、辞めてしまう人も少なくないので、これから働こうと考えている人は、慎重に考えましょう。
週末や祝前日に遊べなくなる
面接の段階で言われる事が、週末や祝前日、特別営業に関しては、出勤要請を依頼されます。
ナイトクラブの売り上げの大半は、世間一般で次の日が休みである週末や祝前日になり、それだけスタッフの稼動が高くなってしまうのです。
自身のシフトが自由に組めなくなる可能性もあるので、注意が必要です。
さいごに
ナイトクラブの仕事は、大変な事が沢山あります。
時には、お客様に心無い言葉を浴びせられることがあるかもしれません。
しかし、それ以上に人を笑顔にできる仕事は、やっていて良かったと思える瞬間もあるので、筆者はオススメします。